11月が終わり、
12月お歳暮シーズンです。
これを書いている今日が12/10
私の誕生日、37になります。
かの名人上手、談志師匠、志ん朝師匠、
己の師匠市馬にしても
37歳の時には皆既に真打です。
他の業界に目をうつしても
30代も半ばを過ぎれば既に偉業を成し遂げている年齢。
と、引き合いに出しても仕方ない。
己の土俵で、積める修業を積めば
それが一つの価値観の芸となるわけで、
回り道したようなサラリーマン時代すら
もはや可愛げのある年月に思えます。
私が今年ハマった盆栽も落語家人生に似ています。
盆という小さな空間の上で
ひとつの木が
何十年何百年かけて
生きている姿を見せてくれます。
座布団という小さな空間の上で
自分の人生、良くも悪くも見せる。
机上の空論ですが、
少しでもそんなことを意識しながら
焦らず確実に成長を見せていければと思います。
11月春夏秋冬の企画にて
「そば清 」に挑戦。
コロナ禍で覚えた噺で、
自分の勉強会と配信落語くらいでしかやっていなかったのですが、
ここにきて自分なりの演出を加えてみました。
元来SFチックなサゲなのですが
ネタ出ししていたし、サゲを読まれるが嫌で
ごっそり変えてみた。
そしたら噺が壊れちゃった 笑
というか、お客さまのウケはイマイチだった。
12月の味のれんや連雀亭では
元来の形に戻して、思った以上にウケて
「落語ってよく出来ているんだなぁ」
とまた思い直しました。
ちょうど円丈師匠が亡くなったニュースが流れまして、こんな師匠の発言を目にしました。
「お客さんは考えると笑わなくなっちゃうからね。古典に新作がかなわないのは、時間によって練り上げられた単純さ。なんのことだろうと考えた瞬間、お客は筋を忘れて止まってしまう」
筋やサゲを知っていることで
お客さんは安心していられる。
噺を捏ねくり回すよりも
まずは、在る素材の良さをしっかり引き出すこと。
古典落語を喋る者として、
円丈師匠の発言はまた大きなヒントをくれました。
そうそう、円丈師匠と私、
実は誕生日が一緒なんです。
あと春風亭一朝師匠も 笑
円丈師匠、一朝師匠、おめでとうございます。
柳亭市馬は12/6が誕生日。
弟子一同でお祝いしました♪
そしたら、コロナ禍で流れていた
市寿の一門歓迎会も同時開催してくれました。
有難いです。
2022年は良い年になりますように!
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