高座は「権助魚」。
高座を下りて着替えていると
小燕枝師匠から
「権助魚のサゲは誰が考えたか知ってる?」
との問い掛け。
お聴きするとなんと、
志ん朝師匠や談志師匠を観ていた
素人のお客様の考案したサゲとのこと。
知らずにおりました。
よくよく聴いてみると、
私がこの噺を教わった師匠、
その師匠にこの噺を教えた師匠、
さらに
その師匠にこの噺を教えた師匠、
は
小燕枝師匠でした、、、!
伝統の中に居られる幸せたるや。
ところで、
寄席にはお囃子の師匠がいます。
皆んな女性ですが、
その中で来月いっぱいで引退する
こう師匠から
同期の㐂いちさんと一緒にお誘い頂き
二ツ目昇進祝い、入谷でお食事。
隠れた名店を教えていただきました。
帰りに芸能の神様が祀られている
小野照崎神社へ。
渥美清さん、立川談志師匠なども
来られていたという場所。
ふと、
掛かっている絵馬に書いてある
誰かの願いごとをのぞいてみる。
小説家になりたい人が何人かいる!
小説家は誰しも一度はなりたい職業
とも言われますよね。
噺家だって
自分で新作落語を作っても良い訳ですから、
表に出たい人なら
小説家でなく
噺家や講釈師も良いのかも。
もちろん喋るのと書くのは違いますが。
何にしろ私の立場を考えてみる。
噺家になることが出来、
二ツ目にさせてもらえた。
ここから、
やりたいことをやるべきなんだ!
神社でスッとして帰路を辿る。
寿伴拝
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