アクアリウムの神

「鉄は熱いうちに打て」
ということで、
ここ数週間、頭の片隅でずっと気にしていた問題の解答が出たのでここに書き記したい。

問題:なぜアクアリウムは人を癒すのか。

、、アクアリウム?
突如のことで皆さまも戸惑うことが予想されるので、簡単に説明したい。

メダカに、やたらに惹かれる。
プロフィール欄にも、
改良メダカ・盆栽ビオトープ
等と書いているのでお分かりの方もいるかもしれないが、ここ数年メダカの飼育をしている。
前座も三年目くらいからだろうか。少し余裕が出てくる頃から。

つまり昨日今日に始まった趣味じゃないのだが、屋外で飼育していたものをこの秋から屋内にシフトチェンジした。
それでここ数週間、何をするにもメダカのことが頭をもたげているのだ。
そして、何故これ程までにメダカ飼育に惹かれるのか、自分でも疑問を感じ始めていた。
ネットで検索しても、
アクアリウム=癒し
としか返答がなくて、腑に落ちなかった。
ようやく解答が出た。

解答:神の視点を味わえるから。

そう、水槽とは私の地球。
底砂は大地。
流木や水草を植えることは緑を植えること。
生体、ここでいうとメダカは生命の息吹。
そう、この水槽、私がトータルプロデューサーである神なのだ。
もちろん管理には気を払う。この世界の神として秩序を保たなくてはいけない。pHやアンモニアの分解についても理解を深める必要がある。その責任が私にはある。
そして出来上がった水槽世界の美しさも私のものだ。

上の文章、ちょっとヤバめな感じ、、。

でも、この地球上に、
自分が生体として生きていると、
そんな視点はつい見失ってしまう。
井の中の蛙の如く、
なんだか、分かったように日々をこなしていく。
水槽を覗くと、そんな自分を客観視出来るのかもしれない。
解放出来るのかもしれない。

そうして、
アクアリウム=癒し
なのだ。

落語家・柳亭市寿 WEB

柳亭市馬 門下 二ツ目 (一社)落語協会所属